NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第20話が22日、放送され、本編終了後に流れた次週予告から、主人公の北条義時(小栗旬)の妻で、女優の新垣結衣演じる八重の“退場”を心配する視聴者の書き込みがSNSに殺到した。
平安末期から鎌倉前期の時代を舞台に、源平合戦から鎌倉幕府誕生までの舞台裏で繰り広げられる激しいサバイバルを描く「鎌倉殿の13人」。小栗が第2代執権、義時役を演じる。この日のサブタイトルは「帰ってきた義経」で、奥州へ逃れた源義経(菅田将暉)が頼朝(大泉洋)の命を受けた義時の謀略によって藤原泰衡(山本浩司)に討ち取られ、その首桶が鎌倉の頼朝の元に届けられる展開が描かれた。
義経の壮絶な最期と、それを受け止める主要登場人物の悲哀が多くの大河ファンの心を鷲掴みにする一方で、29日に放送する第21話「仏の眼差し」の予告映像から、八重の行く末に不穏な予感を抱いた視聴者が少なくなかった。
八重は、義時の叔母に当たる人物で、義時が幼い頃から一途な思いを寄せてきた初恋の人。初めは義時を疎ましがっていたが、紆余曲折を経て晴れて夫婦となり、息子の金剛(義時の跡を継いで第3代執権となる泰時)も授かった。しかし、金剛の実際の母親の没年などについては史料がなく、この後の展開で、義時の正室で「姫の前」として知られる比奈(堀田真由)が登場することもあって、八重がどのような形で物語から“退場”するのかに注目が集まっていた。