沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹たちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土 BSプレミアム・午前7時30分~、NHK総合・午前8時~)。これまでの流れを振り返りながら第7週(23~27日)のあらすじを紹介する。
主人公の比嘉暢子を女優の黒島結菜が演じ、その家族として仲間由紀恵、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が出演。語りをジョン・カビラが務める。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
第6週(26~30話)では、沖縄が本土復帰した1972年、暢子は高校を卒業し、西洋料理のシェフになるという夢を抱いて上京。プロボクサーになったという兄、賢秀(竜星)のところに身を寄せるつもりでいたが、賢秀はボクシングジムの面々から借金を重ね、姿を消していた。暢子は兄を探すため訪れた横浜市鶴見区で、“沖縄二世”で沖縄県人会の会長、平良三郎(片岡鶴太郎)と知り合い、三郎から就職先として銀座の高級イタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」を紹介してもらった。
そこで実技試験に臨んだ暢子。一度は「不合格」となったが、料理長、二ツ橋光二(高嶋政伸)の助言で、オーナーの大城房子(原田美枝子)から再チャレンジが認められた。暢子が追試の場で選んだ料理は沖縄そば。亡き父、賢三(大森南朋)から幼少期に教わった暢子の得意料理はシェフたちに絶賛され、房子も合格点。暢子はここで働くことになった。そのとき房子は、暢子が使っている包丁に賢三の名が彫られていることに気づいた。さらに三郎からの紹介状には「比嘉賢三君の娘です」と書かれており、房子は「まさかや…」とつぶやいた。