俳優・小栗旬が主人公の北条義時を演じ、源平合戦から鎌倉幕府誕生までの舞台裏で繰り広げられる激しいサバイバルを描くNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜 BSプレミアム・午後6時~、NHK総合・午後8時~)。これまでの内容を振り返りながら、22日に放送される第20話のあらすじを紹介する。
源義経(菅田将暉)の活躍により、ついに平家を倒した鎌倉方。第19話(15日放送)で、義経は後白河法皇(西田敏行)から検非違使(京の治安を維持する役職)に任命され、京から離れることができないでいた。頼朝と義経の関係をなんとか修復しようと考えた義時らは、まず、頼朝の側近、大江広元(栗原英雄)の発案で義経を受領(地方に赴任する行政官)に推挙し、検非違使の任を解かせようとした。しかし、法皇は義経を伊予守に任じつつ、検非違使も兼任させるという前例のない人事でこれに対抗。義経を決して手放そうとしなかった。
その後、父親である義朝の供養のためだとし、頼朝たちは義経を一時、鎌倉へ呼び戻そうと試みたが、理解を示し、義経の鎌倉行きを許したかのように見えた法皇は、突如仮病を装い「行かないで」と懇願。またも義経を引き止めた。法皇は、頼朝が力を持ちすぎることを警戒していた。
義経の愛妾で白拍子の静御前(石橋静河)を疎ましく思う正室の里(三浦透子)は、鎌倉の軍勢に討ち取られた木曽義仲(青木崇高)と組んでいた義経の叔父、行家(杉本哲太)と謀って、奈良・興福寺の僧兵だった土佐坊昌俊(村上和成)に義経と静御前を襲わせた。武蔵坊弁慶(佳久創)の加勢もあって、一味は返り討ちにされるが、昌俊らが頼朝が送った刺客だという行家の嘘を真に受けた義経は、法皇から頼朝追討の宣旨をもらい挙兵するという行家の言葉を受け、泣き崩れた。