大分県警は20日、同県由布市の提子土地改良区での水路工事をめぐり、現金数十万円を受け取ったとして、土地改良法違反(収賄)の疑いで、同改良区の前理事長、佐藤一富容疑者(71)=同市挟間町筒口=を逮捕した。
同法違反(贈賄)の疑いで、同県別府市鶴見の建設会社役員浅野正誠容疑者(49)ら2人も逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。
県警によると、佐藤容疑者は平成15年1月~今年4月まで改良区の理事長を務めた。佐藤容疑者の逮捕容疑は令和3年4月、改良区が管理する農業用水路の改修工事の入札をめぐり、浅野容疑者らに便宜を図った見返りと知りながら、現金数十万円を受け取ったとしている。
同改良区は由布市挟間町の一部地域の農地を維持管理している。工事の入札は2年11月で、農林水産省の交付金で行われた。