徳島県小松島市で昨年12月、横断歩道を渡っていた小学4年藤井潤美さん=当時(10)=をトレーラーでひいて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた会社員、福井暁生被告(53)は20日、徳島地裁(高橋孝治裁判官)の初公判で起訴内容を否認した。弁護側は無罪を主張した。
被告は「死角が広いため、交差点の手前から被害者を認めることはできませんでした。過失はありません」と述べた。
検察側の冒頭陳述や起訴状などによると、トレーラーを運転していた被告は昨年12月16日午前7時35分ごろ、小松島市和田島町の県道交差点の手前で、横断歩道に向かっていた藤井さんを確認。藤井さんが横断するのを予見できたのに一時停止などの注意義務を怠って左折し、藤井さんをひいて死亡させたとしている。