コロナ禍でも昼飲みができることからにぎわいを見せている東京・上野。だが、集まるのは飲み目的の若者ばかりではない。湯島にオープンしたばかりの女装バー。湯島ではこの数年、ゲイバーをはじめとしたLGBT系の店が急増しているという。女装バーで働く20代のスタッフは以前は新宿2丁目で働いていたと話す。
「新宿はメディアの目が厳しくなったせいか、お客さんが激減したんです。サラリーマンも飲みに来なくなったせいか客層が悪くなり、それが嫌で上野に来ました。上野は昼間は居酒屋で飲んで、夜遊びしても早い時間で帰れるのでコロナ禍の飲み方にマッチしていると思います。2丁目のようにLGBT専門ではないのでノンケのお客さんでも入ってきやすいんですよね」
コロナの温床として名指しされ、連日メディアが詰めかけた歌舞伎町は働き手側からしても居心地の悪い街になっているようだ。
続いて訪れたのはこちらも湯島に最近、オープンしたというタイクラブ。スタッフはベトナムとタイの20代の男性でコロナ禍で仕事を求めて来日したという。普段はレストランとして営業しているが、深夜になると近所のタイパブで働くタイ人女性が踊りに来る人気のクラブだ。だが、この土曜日は日本人の客ばかりが目立つ。ヒップホップのイベントがあるというので出演する男性に話を聞いた。