福島県郡山市で昨年7月、交際相手だったフィリピン国籍の女性会社員、アゴノイ・ルビー・ベルヘルさん=当時(32)=を殺害したとして、殺人罪に問われた同市の建設作業員、安住亮吾被告(34)の裁判員裁判が18日、福島地裁郡山支部(小野寺健太裁判長)であり、検察側が懲役15年を求刑し、結審した。判決は20日。
検察側は論告で、交際を巡り関係が悪化していた被害者の首をひも状のもので絞めたとして、「強固な殺意に基づく危険な行為だ」と指摘した。
弁護側は最終弁論で、被告は「別れたら何をされるか分からない」と恐怖を覚えていたと説明。被害者からタオルで首を絞められ、不安な心理状態に陥り絞め返したとして、懲役10年を超えるべきでないと述べた。
起訴状によると、被告は昨年7月15日未明、同市のアパートで住人のアゴノイさんの首を圧迫し、殺害したとしている。