林外相、ウクライナ情勢で中国に「責任ある役割」要求 日中外相会談

産経ニュース
中国の王毅国務委員兼外相(右)とオンラインで会談する林外相(左)=18日午前、外務省(同省提供)
中国の王毅国務委員兼外相(右)とオンラインで会談する林外相(左)=18日午前、外務省(同省提供)

林芳正外相は19日、中国の王毅国務委員兼外相とテレビ会議形式で会談した。ロシアのウクライナ侵攻を国連憲章をはじめとする国際法に違反すると非難した上で「国際の平和と安全の維持に責任ある役割」を果たすよう中国に求めた。また「日中関係はさまざまな困難に直面し、日本国内の対中世論は極めて厳しい」と述べ、東・南シナ海における中国の一方的な現状変更の試みなどに懸念を表明した。

両外相の会談は昨年11月の電話会談以来。日本側の呼びかけで実現した。外務省によると、日中2国間でテレビ会議形式の会談を行うのは初めてだという。

会談では林氏が、香港、中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権状況にも懸念を表明した。台湾海峡の平和と安定の重要性も強調した。林氏はさらに、今年2月に中国当局が北京の日本大使館員を一時拘束したことに謝罪と再発防止を求めた。

林氏は、北朝鮮の核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に向けた動きを取り上げ、「非核化に向け、国際社会が一致して対応する必要がある」と述べるとともに、拉致問題解決に理解と支持を求めた。両外相は北朝鮮問題で緊密に連携することを確認した。

両外相は「建設的かつ安定的な関係」を構築することで改めて一致した。一方で、王氏は「日本国内における消極的論調について警戒している」「両国関係の発展を妨害する要素を取り除き、共に責任を担うべきである」とも述べた。

王氏は林氏の訪中を改めて招請。習近平国家主席の国賓来日に関しては話題にならなかった。林氏は「こういう時期であればこそ、さまざまなレベル、分野でのやり取り、意思疎通は強化していかなければならない」と述べた。王氏も「半年ぶりに会談を実施することになったが、隣国同士の間においてあるべき姿ではない」と述べ、頻繁な会談に意欲を示した。

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