司法修習を終え、新たに裁判官として採用された判事補73人の辞令交付式が17日、最高裁で行われ、大谷直人長官が「職業裁判官は大きな責任があるが、一生をかけてチャレンジするに値する仕事だ」とエールを送った。
大谷長官は一人一人に辞令を手渡し、「どんな事件でも、人を裁くことには困難が伴う。裁判の本質から目をそらさず、裁くことへの畏れを持ち続けてほしい」などと訓示。6月で自身が定年を迎えることに触れ「航海に出る皆さんを見送る気持ち。船長同士が交わしたという(フランス語の)『ボン・ボヤージュ(よい旅を)』という言葉を贈りたい」と激励した。
新任判事補73人は23~36歳で、うち女性は24人。17日付で全国の地裁に配属された。女性裁判官は計835人となり、裁判官全体の24・2%となる見込み。