山口県阿武町が新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を誤って1世帯に振り込んだ問題で、世帯主の男性が「ネットカジノで全部使った」と説明していることが17日、関係者への取材で分かった。
前日に会見した男性の代理人弁護士は、男性が振込金を使ってしまい、返還が困難な状況だと説明。「訴訟で何らかの解決が図れるように検討したい」と語ったが、使途や動機については「事実確認が取れていない」と明らかにしていなかった。
給付金は1世帯当たり10万円。町が住民税非課税の463世帯に10万円ずつを振り込んで正規の手続きを終えた後の4月6日、名簿の一番上にあった男性の名前と4630万円の金額が記載された振込依頼書を、町職員が誤って金融機関に提出。同8日に全額が男性の口座に振り込まれた。