15日のDeNA戦(横浜)で2本塁打を放った阪神・佐藤輝明内野手(23)は16日、17日からのヤクルト3連戦(神宮)へ向け気持ちを高めた。今季5試合で打率・500、3本塁打だった横浜に続いて、神宮も3試合で打率・385(13打数5安打)、3打点、1本塁打と好相性だ。希望のアーチを架け続ける。
バットで勝利をもたらせる試合を、ここから一気に増やす。佐藤輝の口から飛び出したのは、神宮でも打って打って試合をモノにするという、強い自覚に満ちた言葉だった。
「チームで、打線でしっかりと点を取って、勝ちたいです」
15日のDeNA戦(横浜)で8、9号と2本のソロアーチを架け、チームを大勝に導いた。打線の中でそれぞれが役割を果たせば、特にその中心に座る自身が打てば、こんな形で勝てるということを強烈な形で示した。クルクル回る〝シン・虎メダル〟が佐藤輝の首にかかった瞬間から、ムードは一気に変わった。試合後、横浜から東京へと向かうバスへと乗り込む瞬間にも「勝ちたいんや!」と叫んだように、佐藤輝はまだまだ勝利を欲している。次なる舞台は神宮だ。この勢いで、10号も一気に打つ。
昨年、神宮では打率だけを見れば「・212」と苦しんだ。だが、プロ初出場となった開幕カードの舞台で、3月27日に記念すべきプロ初アーチを架けた地でもある。甲子園以外の球場別では、東京ドームに並んで多い3本塁打も放った。そして、今季は3試合すべてで安打を放ち打率・385、1本塁打、3打点。横浜での勢いを維持したまま、所狭しと暴れ回るつもりだ。
「しっかりいい準備をしたい」
16日は静養などに努めたもようで、交流戦前ラスト6戦に心して臨む。もう二度と打線をくすぶらせないためにも、佐藤輝はバットを燃やし続ける。