山梨県北杜市内で無許可で盛り土をしたとして、土砂の埋め立てなどの規制に関する県条例違反の罪に問われた同市の会社役員、佐田和彦被告(75)に、甲府地裁は17日、懲役1年、執行猶予5年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。
判決理由で青木美佳裁判官は「県から条例違反の指摘を複数回受けながら犯行に及んだ。常習性もあり結果は重い」と指摘。一方、土砂の撤去費用の捻出に取り組み、原状回復を約束しているなどとして執行猶予を付けた。
判決によると、被告は令和3年7月15日から12月2日、自分が管理する同市内の土地で、3000平方メートル以上の土地への埋め立てなどには県知事の許可が必要なのに、無許可で基準を上回る約5200平方メートルの区域に土砂を有償で受け入れ、高さ15メートルを超える箇所もある盛り土をした。