ソフトバンクはゴールデンウイーク8試合を6勝2敗。8戦合計で103安打&54得点を記録するなど投打がかみ合い、打線の輪郭がようやく見えてきた。
気になるのが、松田宣浩内野手(38)だ。ここまで15試合出場で、先発起用は12試合、途中出場は3試合。6試合連続で出番なしと、ベンチを温める日々が続いている。
10日の西武戦(宮崎)が雨天中止となり、相手先発の左腕・隅田が11日(ペイペイドーム)にスライド登板。藤本監督はその試合前、10日に予定していたスタメンを変えずに臨むと明言した。続けて、松田はきょうも代打の一番手?と問われ、こう答えた。
「一番手というか、左投手のときのね。投手が交代したときは牧原大とかも残っているので。そこはうまく考えながらやっています」
指揮官は以前から牧原大を「ジョーカー」と表現。先発起用はもちろん、投手の左右に影響されずに自分のスイングを貫けると評価し、代打としても期待してきた。松田も含めて、状況に応じた最善策をベンチも模索しているようだ。
長谷川打撃コーチも11日、松田の状態についてきっぱりと語った。
「打席数が多くない中で調整は難しいと思いますけど、松田さんの力を借りるときは必ずくるので。今は若い選手が頑張っていますけど、どこかで落ちてくると僕は予測している。そういうときは松田さんの力が絶対に必要になるし、助けてくれると思うので。辛抱して打撃練習からいい状態を続けてほしいです」
現役時代は代打としても存在感を発揮した長谷川コーチ。松田の代打適正にも「相手が嫌でしょう。打つか打たないかはわからないですけど、相手バッテリーからしたら松田さんが出てきたら嫌だと思いますよ。球場の雰囲気も変わるでしょうから」と代弁した。
「体はどこも痛くない」と繰り返してきた松田本人が、もっともっとやれると思っているはず。積極的なスイングと、培ってきた経験の全てが、チームの力になる日が必ずくる。(竹村岳)