沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹たちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土 BSプレミアム・午前7時30分~、NHK総合・午前8時~)。これまでの流れを振り返りながら第6週(16~20日)のあらすじを紹介する。
主人公の比嘉暢子を女優の黒島結菜が演じ、その家族として仲間由紀恵、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が出演。語りをジョン・カビラが務める。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
第5週(21~25話)では、沖縄の本土復帰を翌年に控えた1971(昭和46)年、暢子は、東京へ行って西洋料理のコックになるという夢を見つけ、ようやく将来に希望を見出した。しかし、働き詰めの母、優子(仲間)を楽にさせてやりたいという思いと、今まで自分を馬鹿にしてきた連中を見返してやりたいとの気持ちに駆られた兄、賢秀(竜星)が投資詐欺に引っかかってしまい、比嘉家は960ドルもの大金を失ってしまった。
比嘉家の借金の保証人で、個人でも金を貸している大叔父の賢吉(石丸謙二郎)に東京行きを反対された暢子は、沖縄の内間食品に就職することが決まった。一方、暢子の親友、前田早苗(高田夏帆)は東京の大学に合格。思い出作りのため、春休みに上京する早苗に同行して東京に遊びに行きたいとせがむ暢子の願いを叶えてやりたい優子だったが、姉の良子(川口)は「東京に行くお金がどこにあるん?寝ぼけたこと言わないで」と反対。「小学生の頃から家族のご飯作ってきたうちの身にもなって!」と不満をぶつける暢子と大げんかになってしまった。しかし、良子は口では厳しいことを言いながらも、勤務先の学校からお金を借り、300ドルを工面。暢子を東京に行かせてやりたいと思っていた。