12日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は6営業日続落し、前日比103・81ドル安の3万1730・30ドルで取引を終えた。終値として昨年3月以来、約1年2カ月ぶりの安値。高インフレを抑えるために米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めを加速するとの観測が強まり、景気減速への懸念から売りが優勢となった。
朝方発表の4月の米卸売物価指数は前年同月比で11・0%上昇し、大きな伸び率が続いた。前日発表の4月の米消費者物価指数も大きく上昇しており、高インフレが続くことへの懸念が強まっている。ダウ平均は荒い値動きとなり、下げ幅は一時600ドルを超えた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は小幅反発し、6・72ポイント高の1万1370・96。
個別銘柄では、航空機のボーイングや金融・旅行のアメリカン・エキスプレスの下落が目立った。住宅用品販売のホーム・デポは買われた。(共同)