「何年たっても寄り添っていけたら」 さかもと未明さん、被災地で復興コンサートに出演

産経ニュース
東日本大震災の復興支援コンサートでステージに立つさかもと未明さん=4月30日、岩手県陸前高田市
東日本大震災の復興支援コンサートでステージに立つさかもと未明さん=4月30日、岩手県陸前高田市

東日本大震災からの復興を音楽で支援するコンサート「第9回バチカンより日本へ祈りのレクイエム2022」(主催・同実行委員会)が開かれ、漫画家や歌手として活躍するアーティスト、さかもと未明さんが被災地の岩手・福島両県で歌唱を届けた。

コンサートは発災当時、イタリアで活動していたオペラ歌手、榛葉(しんば)昌寛さんが、音楽の力で復興を手助けしたいと企画。キリスト教カトリックの総本山バチカンの協力を得て、2012年からバチカン・イタリアと日本で交互に開催されている。新型コロナウイルスの影響による延期を経て、今回が9回目となった。

さかもとさんは17年、榛葉さんの紹介で、コンサートのため来日したバチカンのフランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿と面会。その後、北朝鮮による拉致被害者に思いを寄せて作詞したオリジナル曲「青い伝説」をバチカンで歌うなど、音楽を通じて同国と交流を深めてきた。

今回はコロナ禍でスポンサー探しに苦労したが、被災地に思いを寄せ続けたいという関係者の熱い思いで開催にこぎつけた。全国5カ所で行われたコンサートのうち、さかもとさんは、4月30日に岩手県陸前高田市の「市民文化会館 奇跡の一本松ホール」、5月1日に福島県いわき市の「ART SPACE ELICONA」でそれぞれ開かれたコンサートに参加。岡崎ゆみさんのピアノ伴奏で、「青い伝説」「恋とはどんなものかしら」(「フィガロの結婚」から)を披露した。

被災地で「建物は再建されても、人々の気持ちが整理されたわけではない」と感じたさかもとさん。「歌の出来には課題も多い」と振り返ったが、国が難病に指定している膠原(こうげん)病を抱えながら懸命に歌う姿に客席から惜しみない拍手が送られた。「震災から何年たっても、忘れず寄り添っていけたら」と来年も被災地に歌を届けるつもりだ。

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