東京五輪のレスリング女子57キロ級を制し、2大会連続金メダルの川井梨紗子(27)=サントリービバレッジソリューション=が12日、自身のSNSで第1子となる長女を10日に出産したことを明らかにした。「これからも慣れないことばかりですが、家族とともに成長していきたいと思います」とつづった。
関係者によると、2024年パリ五輪での3連覇に意欲を示しており、来年の世界選手権(ロシア)の代表選考会となる12月の全日本選手権(東京・駒沢体育館)への出場を目指す。母・初江さんの育児サポートを受けながら、体調を見つつ早期の産後トレーニング開始を計画している。
川井は2016年リオデジャネイロ五輪63キロ級を制覇。東京五輪は妹で62キロ級の友香子(24)=同=とともに、夏季五輪で日本勢初の姉妹金メダリストとなった。昨年8月に元レスリング選手の金城希龍さん(29)との結婚を発表していた。
結婚後は福井・敦賀気比高の教員で、レスリング部で指導している金城さんと福井県で暮らし、妊娠は公表していなかった。地元の石川県で里帰り出産した。
昨年12月の全日本選手権(駒沢体育館)で行われた東京五輪報告会に出席した際は「パリの時は30歳になる年。けがも増えてくると思うので、それも考えながら。練習はするつもりでいて、いつでも戻れるように準備はしている。体の調子を見ながら目標を立てていきたい」と話していた。