北京春秋

北京に「大白」がやってきた

産経ニュース
5日、北京市中心部では、全住民を対象とした大規模なPCR検査が行われた(三塚聖平撮影)
5日、北京市中心部では、全住民を対象とした大規模なPCR検査が行われた(三塚聖平撮影)

北京市で新型コロナウイルス対策が強化されている。4月下旬以降、市内で1日あたり数十人規模の新規感染者の確認が続いているためだ。自宅とオフィスがある市内中心部の朝陽区では連日のように全住民を対象としたPCR検査が行われており、自分と妻子も約2週間でそれぞれ10回以上も喉に棒のようなものを突っ込まれた。

3歳の息子は最近では慣れてきたようだが、当初は「知らない『白い人』に、お口の検査をやられるのは怖い」と夜になって突然泣き出すこともあった。親としては非常に心が痛む。

息子が言うように、PCR検査場には検査を行う人も含めて白い防護服姿の係員がいる。中国では防護服姿の人を「大白(ダーバイ)」と呼ぶそうだ。中国メディアによると、もともとは日本でも2014年に公開された長編アニメ映画「ベイマックス」に登場するケアロボットの名前として知られていたという。白い見た目が似ているために、そう呼ばれるようになったのだろう。

「大白」の中身は、医療関係者や警官などさまざまだが、強制的な措置を直接行う末端の担当者であることが多い。そのため庶民の怒りの矛先は「大白」に向かいやすく、彼らに指示を出している中央・地方政府のスケープゴートになっているようにも見える。(三塚聖平)

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