山形花笠まつり(山形市)を主催する山形県花笠協議会は12日、新型コロナウイルスの感染対策をした上で、恒例の市中心のパレードを3年ぶりに実施すると決めた。8月5~7日の3日間で感染状況悪化の場合は、中止することもある。
協議会によると、感染対策として、出演者や観覧者にはマスクの常時着用を呼びかけ、出演者は県内団体のみに限定し、人数も上限100人にまで絞る。パレード中のかけ声は禁止し、熱中症対策として、1・1キロのパレードを800メートルに縮小する。
協議会会長の矢野秀弥山形商工会議所会頭は「今年で60回目。何とか開催までこぎつけた。感染対策を実施し、みなさんに楽しんでもらいたい」と話した。
実行委員長の鈴木隆一副会頭も「昨年は野球場で形を変えて開催し、実績を得た。これを踏まえ本格実施に向け挑戦していきたい」と述べた。
山形花笠まつりは、紅花で彩ったかさを手に、着物や浴衣を着た男女が舞い歩いてパレードする。新型コロナの感染拡大で一昨年は中止となり、昨年は山形市内の野球場を会場にしての開催だった。