千葉女児殺害、無期懲役確定へ

産経ニュース
渋谷恭正被告
渋谷恭正被告

平成29年、千葉県松戸市の市立小3年だったベトナム国籍の女児=当時(9)=を殺害したとして殺人などの罪に問われた小学校の元保護者会長、渋谷恭正(やすまさ)被告(51)について、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は、被告の上告を棄却する決定をした。11日付。無期懲役とした1、2審判決が確定する。

判決によると、被告は29年3月24日、登校中のレェ・ティ・ニャット・リンさんをわいせつ目的で軽乗用車に乗せて連れ去り、首を圧迫して窒息死させ、遺体を同県我孫子市の排水路脇に遺棄した。

1審千葉地裁は、遺体の付着物のDNA型鑑定結果などから被告の犯行と認定。一方で殺害の計画性については認めず、死刑を回避した。2審東京高裁も計画性を否定。警察が裁判所の令状を得ずにゴミ捨て場からたばこの吸い殻を回収し、被告のDNA型試料を採取したことについては「違法な差し押さえ」としつつ、重大な違法性があったとはいえないとして、証拠採用を認めた。

被告は上告したが、1、2審とも死刑を求刑していた検察側は「適法な上告理由が見いだせなかった」として上告しなかった。

刑事訴訟法では、被告側だけが上告した場合は高裁判決より重い刑を言い渡すことができないため、死刑判決の可能性はなくなっていた。

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