第5話で、ただひとり2回戦へ駒を進めたあかりも、圧倒的に格上の京明に破れてしまう。結果はともあれ、全力でぶつかったあかりを心からたたえる桐沢。ところが、京明に負けたことを理由に、麻琴は桐沢にコーチ解任を宣告。過去に幾度も人生の辛苦をなめてきた桐沢は、早々に「そういう人生だから、どうしようもない」と諦め、コーチおよび非常勤講師を辞めることになった。希望が見えない日々の中で、ようやく得た“生き甲斐”をいとも簡単に手放そうとする桐沢を、なんとか引き留めようとする折原。部員たちも一方的に告げられたコーチ解任に憤慨する。
折原は部員たちを鼓舞するため、甲斐に新コーチになってほしいと依頼。桐沢も「お前なら安心して、あいつらを任せられる」と、甲斐に同部の未来を託す。
ところがその矢先、大阪から凄腕の1年生・西条桃介(村上虹郎)が転校してきて、同部に入部した。「この中じゃ、俺が一番強いやろうな」と生意気な口を叩く西条。彼の実力を見て「うちのエースになる!」と興奮する甲斐に、部員たちは反感を覚える。
そんな中、真面目な1年生部員・江戸川蓮(櫻井海音)が突然、行方不明になった。警察も動くほどの事態になっていると知った桐沢は心配でたまらず、江戸川を探す。部員の絶体絶命の危機に桐沢はとんでもない行動に出るが…。