ロシア軍に内部混乱か 「終末の日の飛行機」観閲中止の背景 「戦争宣言」踏みとどまるプーチン氏 「空軍内部の反発やボイコットの可能性も」世良氏

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プーチン大統領は、戦勝記念日の式典で演説した(ロシア大統領府のホームページより)
プーチン大統領は、戦勝記念日の式典で演説した(ロシア大統領府のホームページより)

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の〝異変〟が注目されている。対ナチス・ドイツ戦勝記念日の9日、モスクワ「赤の広場」で行われた演説では、ウクライナ侵攻の正当性を主張するだけで、具体的な戦果も示さず、一部で予想された「戦争宣言」もなかった。軍事パレードでも、青空が見えていたのに、ミグ29戦闘機の編隊飛行や、核戦争時に大統領らが搭乗する空中指揮機「イリューシン80」などの観閲飛行は、「天候不良」を理由に中止となった。ロシア軍や保安機関の幹部が、プーチン氏に不満を抱えているという報道もある。クレムリンで何が起きているのか。

「祖国の防衛は常に神聖だ。現在、ロシア軍はドンバス地域(ウクライナ東部ルガンスク、ドネツク両州)の国民とロシアの安全保障のために戦っている」

77周年の戦勝記念日。プーチン氏は注目の演説で、旧ソ連軍が愛国心からナチス・ドイツと戦ったと述べ、現在のウクライナ侵攻を正当化した。ウクライナ侵攻と独ソ戦を重ねることで、国民の団結を促したといえる。

プーチン氏は、NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大を念頭に、ロシアによる相互安全保障システムの提案を拒否したと語った。さらに、欧米側が、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島や、ドンバス地域への攻撃作戦を準備していたと語った。ウクライナが核武装する可能性にも触れ、侵攻は「必要で時宜にかなった、唯一の正しい手段だった」と強調した。

米ホワイトハウスが「偽情報を使った歴史修正主義だ」(ジェン・サキ大統領報道官)と激怒するなど、事実関係に疑問が多々ある、一方的な主張と言うしかない。

ロシア軍は戦勝記念日に向けて、ウクライナ東部戦線での攻勢を強めていたが、祖国を守ろうとするウクライナの必死の抵抗で苦戦を強いられている。

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