みんな、待たせたな! 右足のコンディション不良で離脱していた阪神のジェフリー・マルテ内野手(30)が10日の広島戦(甲子園)から1軍復帰することが9日、決まった。「3番・一塁」でスタメン出場する見込みだ。開幕から得点力不足に悩む矢野燿大監督(53)は巻き返しのキーマンに指名。今季苦戦する左投手も攻略する、虎の救世主になってくれ!!
みんなが首を長くして待っていた。マルテが1カ月ぶりに戻ってくる。矢野監督はM砲の1軍昇格について「(10日に)上げるつもり」と即答した。
「流れを変えるラッキーボーイ的な部分にも、なってくれたらという期待もある。(走者を)かえすことも、つなぐこともできる選手。そういうことを期待しています」
4月1日の巨人戦(東京ドーム)で右足の張りを訴え、同3日に抹消。それから1カ月。マルテが入っていた3番には糸井、佐藤輝、近本、中野、ロハスが起用されたが、得点力アップにつながらなかった。昨季は主に3番で128試合に出場し、打率・258、22本塁打、71打点。リーグ4位の74四球を選び、打ってヨシ、つないでヨシで小差2位に貢献した助っ人。その存在の大きさを再認識させられた。
すでに2軍で3試合に出場し、1軍復帰の準備は完了。井上ヘッドコーチは「そのつもりで考えています」と昇格即スタメンを示唆した。10日の広島戦(甲子園)は「3番・一塁」の可能性が高い。「打線が火を吹かない中、1日でも早くという気持ちはあった。ジェフリーには一役買ってもらう形で、打線が活発化すれば」と借金12、首位ヤクルトから9・5ゲーム差という最下位からの巻き返しへ向けて、キーマンに指名した。