立憲民主党の西村智奈美幹事長が10日、定例会見を行い、ロシアが軍事侵攻を続けるウクライナへ国会の許可を得ず入国した同党の小熊慎司衆院議員について、幹事長代理の党役職を1カ月停止すると明らかにした。
同党はこの日午前、小熊氏に聞き取り調査を実施。小熊氏はポーランド、ルーマニア、モルドバ、スロバキアへ行く計画で渡航許可を得ていた。ポーランドからウクライナへ帰国する避難民が多数いたことから、小熊氏は「見に行かなければいけないという義憤に駆られた」と計画にはなかったウクライナ西部のリビウを訪れたという。
西村氏は「計画的行動ではないということを確認した。外務省がレベル4(退避勧告)にしている地域であり、国会の議決に反する行動を取ったことは非常に問題。その場で注意した」。小熊氏は「軽率だった。申し訳ない」と述べたという。
小熊氏は4月30日、フェイスブックに「ウクライナ避難民支援の状況調査の為に渡航」と投稿。その後も滞在の様子を報告していた。