ゴールデンウイーク(GW)中、千葉県鋸南町にある妻の実家に行きました。東急線で横浜駅まで行き、京急線に乗り換えて京急久里浜駅で降ります。そこからバスで久里浜港に行き、東京湾フェリーに乗って南房総の富津金谷港まで…。まあ芋を洗うような人、人、人でした。
コロナ自粛から解き放たれたような人々の大移動は、幕末の騒乱期に起こった民衆運動「ええじゃないか」よろしく、まるで一つのお祭りのように感じました。
私はとてもいい傾向だと思います。したり顔の専門家が何を警告しても、「コロナ自粛」はもう限界を迎えたのでしょう。一般大衆はコロナというものに「慣れてしまった」。それはウイルスに慣れたのではなく、コロナを取り巻くあらゆる情報に慣れてしまったのでしょう。「飽きた」と言ってもいいかな。
ワクチン推進派や反ワクチン派の意見をはじめ、マスクの有無をめぐる論争、あらゆる陰謀説、それらに翻弄される役所の始末など、これらに触れることにうんざりなんです。
マスクはする、消毒もする、アクリル板での食事も我慢する。だけど、旅行に行きたい、太陽の下でのんびりしたい…そう考えるのは当たり前ですよね。
さて、寄席も細々と生き残って頑張ってます。私はGW中、独演会3本と、寄席2本に出演しました。私が今回、好んで演じたのは「ぜんざい公社」という噺です。