米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手が9日(現地時間)に行われたレイズ戦で、プロ入り後初となる6号満塁本塁打を放ち、現地のSNSは大盛り上がりとなった。
「3番・DH」で先発出場した大谷は、7-3で迎えた七回の第4打席、無死満塁の絶好機でメジャー初登板の右腕フォーチャーと対戦。カウント3-1から甘いカットボールを捉えると、白球は大きな弧を描いて左中間スタンドに着弾した。
大谷は打った直後にオーバーフェンスを確信。被弾したフォーチャーは振り返ることなく、左翼手も頭上を越えていく打球を定位置から見送った。文句なしのグランドスラムに本拠地のファンは総立ち。日米通じて自身初となるプロ初の満塁弾となり、チームや米大リーグ機構(MLB)の公式ツイッターは「ショウヘイがプロキャリア初のグランドスラム!」などと伝えた。
現地のSNSには「オオタニサン、最高の夜にしてくれてありがとう!明日もいい日になりそう」「世界最高の野球選手。以上」などと喜びのコメントが殺到。その圧倒的なパワーに「あのスイングスピードと打球の角度を見てくれよ!」「ここはリトルリーグか?」と脱帽する人や、現地の実況が日本語で「スゴイ!!」と絶叫したことから、ツイッターには「SUGOI!!」の言葉が多く投稿された。
今季がプロ10年目で、昨シーズンはア・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され、この日は第3打席でもソロ弾を放つなどメジャー通算100号に王手をかけた大谷。プロ初の満塁弾に現地のSNSには「彼ほどの才能を持った選手が初のグランドスラムとは驚きだ。それを最初に見届けたのがMLBのファンだなんて光栄だね」といった書き込みも寄せられた。
ほかにも「彼の打席の前にしっかりとベースを埋めることができたという事実も評価すべきだね」とチャンスを演出した同僚をたたえる声や、「打たれた瞬間に察した投手のしぐさ…」「打たれた投手も球史に残ることが確定」といった書き込みも見受けられた。
試合はエンゼルスが11-3で大勝。日本のツイッターでも「満塁ホームラン」「オオタニサン」などのワードがトレンド入りして話題を集めた。