エンゼルス5×―4ナショナルズ(8日、アナハイム)米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「3番・DH」でフル出場。4打数1安打2打点で1四球だった。2―4の九回2死一、三塁では左中間フェンスを直撃する同点の2点二塁打。このあとレンドンの中前打でサヨナラのホームを踏み喜びを爆発させた。
「ここ数試合は(自身の打撃について)感じ的には悪くないので、良い感じに打球も上がっていますし、あともうちょっとかなという感じなので、少し我慢が必要かなと思います」
本塁打は4月29日(日本時間30日)のホワイトソックス戦(シカゴ)以来、9試合で出ていない。しかし、起死回生となる2点二塁打で勝利に貢献した。打球初速は101・5マイル(163・3キロ)、打球角度24度、飛距離391フィート(119・2メートル)だった。
4―4の同点としたあと、次打者のレンドンが弾き返した中前打で迷わず三塁を蹴り本塁突入した。
「最後の(ホームに)突っ込むところだけ考えて、2アウトだったので、いいスタートを切ること、いいベースランニングすること(を意識した)。いい打球だったので、ほぼ間違いなく(ホームに)かえれるかなと思っていました」。右足を伸ばして滑り込むと間一髪のタイミングでセーフとなった。右拳を振り下ろして叫ぶとサヨナラ打のレンドンのもとに駆け寄った。
ナショナルズのデーブ・マルチネス監督(57)は「四球が敗因だった。あの状況でビッグヒッターたち(トラウト、大谷、レンドン)にはしっかり投げないといけない」と九回1死無走者からレンヒーホに与えた四球を悔やんだ。そして「大谷は本当に良い選手、正直にいって本当に楽しんで見られる選手だ。投打両方で素晴らしい。彼をうちの投手陣はよく抑えたが、時間の問題だった」と脱帽した。
ナショナルズとの3連戦を2勝1敗で勝ち越し、ここまで19勝11敗。ア・リーグ西地区で2位のアストロズに0・5ゲーム差ながら首位をキープした。9日(同10日)からは、一昨年のア・リーグ覇者、レイズをアナハイムに迎えて3連戦を戦う。
◆大谷投手に同点二塁打を許したナショナルズのターナー・レイニー投手(29)「(大谷との対戦では)投げきれなかった。トラウトを抑えることはできたが、大谷へのスライダーが曲がりきらず、ストライクゾーンに残ってしまった。彼が良い仕事をした」