日本野球機構(NPB)とJリーグが合同で開催する第54回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が9日にオンラインで開催された。
会議後のオンライン会見ではシーズン中のワクチンの接種状況が説明された。プロ野球では「3回目は極力打ってもらうように球団にお願いしてきたが、球団によって幅がある。要請はしているが、副反応の問題で選手会からの(接種呼びかけへの)反応も厳しい。70、80%のところもあれば、10%くらいの球団もある。連日試合があり、ピッチャー以外は月曜しか休みがないのでいろいろ考えながらやっている。苦労している」(斉藤惇コミッショナー)
Jリーグでは「70%くらいが3回目のワクチンを接種した。日程が過密になると現場としては不可能だと思う。現実は難しいが、残りの30%がどうなるかリーグとしても見守っていきたい」(野々村芳和チェアマン)。
プロ野球、Jリーグと制限なしでゴールデンウイーク(GW)の試合が開催された。専門家チームの舘田一博氏(東邦大教授)は「今回のGWで多くの人が動いて応援にくる状況を経験した。基本的な感染対策を注意しながら応援してもらったが、それが正しかったかの答え合わせが今週から来週にかけての感染者数の増加で評価できるようになる」と連休明けの状況を注視する姿勢をみせた。