セ・リーグ首位のヤクルトは8日、巨人9回戦(東京ドーム)の九回に集中打で逆転し、4-3で勝利。東京ドームでは1997年以来25年ぶりの3連戦3連勝を飾った。代走で途中出場した山崎晃大朗外野手(28)が逆転の2点二塁打を放ち、これまでセーブ失敗がなかった巨人のドラフト1位・大勢投手(22)=関西国際大=を攻略した。
集中力を研ぎ澄ませた。2-3の九回1死一、二塁。山崎が巨人の守護神・大勢の初球、155キロの速球をはじき返した。白球は左翼手のグラブをかすめ、2者生還の逆転打。ベンチに向かって右拳を突き上げた。
「中村さんも塩見もすごく粘ってから塁に出てくれたので、後ろにつなぐことを意識した。直球一本で勝負を仕掛けていきました」
最終盤に打線がつながった。1死から代打・中村が左翼線二塁打で口火を切り、続く塩見は遊撃内野安打。七回に代走で出場していた山崎に打席が回った。「クローザーで真っすぐが強い投手。それをやっつけないと」。狙いを絞って攻略し、試合前までセーブ失敗のなかった大勢にプロ初黒星を付けた。