WEリーグ初代女王に輝いたINAC神戸のなでしこジャパンGK山下杏也加(26)が、本紙に独占手記を寄せた。18試合で6失点の堅守で優勝に貢献し、リーグの初代MVP候補にも上がる守護神は、優勝を決めたノジマ相模原戦でロングボールからFW田中美南(28)の先制点をアシスト。日テレ東京Vから移籍初年度の今季に懸けた思いや、同い年で共に鉄壁の守備を築いたなでしこジャパンDF三宅史織(26)と交わした言葉、星川敬監督(45)へのリスペクトを語った。
優勝したくてINACに来て、すごくいい形で優勝に貢献できました。移籍していろんなプレッシャーがあったし、サポーターの方にも一緒に優勝しましょうと伝えていました。有言実行できたことがすごくうれしいです。過去に優勝してきた中でも貴重なシーズンだと思います。
今季はとにかく失点しないことをすごく意識しました。ペナルティーエリア外からのシュートは止められる自信はあったので、DFには「打たせていいよ」と話して。1-0の試合が続いたときは難しかった。「この相手に1-0じゃないでしょ」「決めてくれ」って思いもありました。ベレーザ戦(4月3日、3-1で勝利)の勝ちは申し分なくて、そのエネルギーを毎試合出せればもっと良かった。「少し抜けちゃうINACがいるのかな」と思って、下位の相手こそぴりつきたい意識でやっていました。