サッカー女子・Yogibo WEリーグ第20節最終日(8日、相模原ギオンスタジアムほか)首位INAC神戸がノジマ相模原に3―0で快勝して勝ち点を47に伸ばし、2試合を残して優勝を決めた。優勝賞金は2000万円。日本代表のFW田中美南(28)が2得点で勝利に貢献した。日本初のサッカー女子プロリーグのWEリーグは競技力向上や女性活躍社会のけん引役となることを目指し、昨年9月に開幕。1シーズン目は11クラブが参加している。
■2試合残し決めた 初代女王として歴史に名を刻んだ。試合終了直後は喜びを抑えていたINAC神戸イレブンは、FW高瀬の呼びかけでベンチ前に円陣を作ると、全員で凱歌をあげた。
「いつもはあまり喜ばないチームだけど、勝つために苦しいこともやってきた。もう少し喜んでもいいかなと思った」
5月4日の広島戦で今季初の黒星を喫して無敗優勝を逃して迎えた一戦。前半8分にGK山下のロングボールからFW田中が抜け出して先制すると、後半25分にも田中が右足ミドルで2点目を決めて突き放した。さらに同27分にはMF成宮が駄目押しゴール。守っても山下を中心に無失点。攻守にプロ化初年度の優勝チームにふさわしいレベルの高さを見せた。