柔道の全日本強化選手選考会最終日は8日、東京・文京区の講道館で男子7階級が行われ、90キロ級は2016年リオデジャネイロ五輪金メダルのベイカー茉秋(ましゅう、27)=日本中央競馬会=が準優勝。決勝で田嶋剛希(24)=パーク24=に優勢負けした。
けがとコロナ禍の影響で19年11月のグランドスラム大阪大会以来、約2年6カ月ぶりの試合。ベイカーは初戦の2回戦から3試合を勝ち上がったが、決勝の延長戦で過去2戦2勝の田嶋に一本背負い投げで技ありを奪われて敗れた。
「相手が強かった。(24年)パリ五輪に向けて大会を重ねていって、感覚を取り戻していきたい」
昨夏の東京五輪代表や10月の世界選手権(タシケント)代表は出場しておらず、混戦の階級とはいえ現状では5、6番手と厳しい立場。10月の講道館杯、12月のグランドスラム東京大会で優勝して番手を上げたい。「負けて終わりたくない。また挑戦して、もう1回日の丸を背負って五輪で優勝したい」と猛追を誓った。