北海道・知床半島沖の観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」沈没事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は8日、無人潜水機が撮影した船体の写真を公開した。
写真は計2枚で、船名が記された船首や、スライド式のドアが開いたままの船尾の様子が写っていた。1管によると、不明者発見につながる手がかりはなかったという。
また、国土交通省は同日、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)から、特別監査の一環で聴取したと明らかにした。聴取は2度目。同省は安全管理規程の違反を重ねていた実態を重くみており、同社に対して最も厳格で過去に例のない事業許可取り消しも視野に処分を検討している。