J1浦和のリカルド・ロドリゲス監督(48)は7日、オンラインで取材に応じ、先月10日以来となるJ1リーグ戦、8日の柏戦(三協F柏)に向けて意気込みを語った。
「柏は好調で、プレス能力も昨年よりも上がっている。カウンターも得意。選手には全力で戦うことを求めたい。Jリーグのテンポに戻さないといけない」
集中開催されたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグに出場するため、先月中旬から約3週間、タイに遠征した。結果は2位でフィニッシュし、決勝トーナメント進出を決めた。6試合で20得点と、攻撃陣には手応え十分の内容だった。
ただ、J1リーグ戦では遠征前に10位だった順位が、みるみる下降。現在は暫定ながら、プレーオフ出場圏の16位に沈む。さらに、日本代表DF酒井やDF大畑の両サイドバックが負傷で手術を受け、長期離脱を余儀なくされるなど不安要素も抱える。
「1カ月で4選手が手術をしないといけないのはネガティブ」と、FWユンカー、DF犬飼に続く負傷離脱を嘆いた指揮官は「ただ、それは起こったこと。クラブにも選手層の厚さを求めていて各ポジションに5人くらい揃えないといけないと話をしている」と前を向いた。
首位の鹿島には、早くも勝ち点15差を付けられた。今季は3カ年計画の3年目でクラブ目標はJ1制覇。〝J1再開〟となる柏戦が重要な試合になるが「ここから上げていきたい。このチームは本気になれば勝てる。ACLの勢いをリーグ戦に持ち込みたい」と指揮官は語気を強めた。もう負けられない。5月反転攻勢へ、浦和が本気になる。