大阪府は6日、府道の道路照明灯の電気料金について、関西電力に1億円余りを過払いしていたと発表した。府は関電が必要な手続きを怠ったことなどが原因としているが、関電は一部について否定している。府は関電などに返還を求めているが、現時点で約1700万円分しか合意に至っておらず、残りの過払い分について合意が得られない場合は法的措置も検討する。
府によると、過払いがあったのは、府が過去に管理していた道路照明灯の電気料金。既に撤去したり市や町に移管されたりしたのに、解約されないまま関電に料金を支払い続けていた。過払いは573件、総額1億238万8千円に上り、うち約2900万円分は返還請求の時効にあたる10年以上が過ぎたという。
令和2年1月に照明灯が倒壊したため緊急点検を実施したところ、同年10月、現地に存在しない照明灯の電気使用契約が見つかり問題が発覚した。
関電の広報担当者は「詳細を確認できていないが、そこまで多くのミスが起きるとは考えづらい。丁寧に対応していきたい」としている。