将棋の藤井聡太五冠(19)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=は6日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第70期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で先手の大橋貴洸(たかひろ)六段(29)に129手で敗れ、今年度は王座戦に挑戦する可能性が消えた。
八大タイトルのうち、藤井五冠が保持していないのは名人・王座・棋王。名人戦への挑戦は早くて来年4月からで、今年度は棋王戦の挑戦に可能性を残すのみとなった。
藤井五冠と大橋六段は平成28年10月にプロ入りした同期。大橋六段は藤井五冠に対戦成績で勝ち越す数少ない棋士で、この日の対局で大橋六段の4勝2敗となった。
終局後、藤井五冠は「自信のない局面が多い将棋だった。王座戦(の挑決)は2年連続で初戦敗退となり残念。他の対局もあるので、内容を修正していきたい」と話した。