春季高校野球・茨城大会(明秀学園日立9-3つくば秀英、5日、JCOMスタジアム土浦)今春の選抜大会に出場した明秀学園日立が、つくば秀英に勝ち5年ぶり2度目の優勝を果たした。
日本人の父・則良(のりき)さんと米国人の母・デニースさんの下、ハワイで生まれた石川ケニー外野手(3年)が先制3ランを放つなど3安打4打点と躍動した。一回、1死一、二塁の場面では、相手左腕の塚越伊織投手(3年)が投じた2球目を一閃。内角のカーブを引っ張り右翼席に運んで高校通算24号とし、「体が開かないようにイメージし、その通りできたのでよかったです」と胸を張った。
決勝の1週間前に腰椎を疲労骨折していることが判明。この日は痛み止めを服用しコルセットをつけてプレーした。「痛みはある」としながらも豪快な一発でチームを勢いづけ、6点差の大勝につなげた。頼れる主将に金沢成奉監督は「4番らしさを出してくれた」と目を細めた。
優勝した明秀学園日立と準優勝のつくば秀英は、21日に開幕する関東大会(栃木)に出場する。