小林至教授のスポーツ経営学講義

〝野球〟に適応できなかった超大物助っ投ペニー「日本の柔らかいマウンドで投げるのはムリ」 突然「退団する」

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しかし、仙台での公式戦初登板で足攻にかき回され、制球を乱し4回途中で肩の違和感を訴え降板。幸い肩は日本でも、一時帰国した米国でも検査で異常はみられなかったことから、西戸崎のファーム施設で調整を続けていた。

あれこれさまざまに不満を吐露しているストレス一杯の状況は聞いていたし、わたしも直接対話もしていたので、その流れを想像していたところに、ペニーは開口一番「退団する」。「おいおい、冗談だろ」と返すと、「本気だ。肩の状態は良化しない。これ以上、契約を続けてわたしに年俸を払うよりも、解除したほうが球団にとっても良いと思う。契約を解除してくれ」と穏やかながら、断固とした口調である。

新千歳空港に向かうタクシーの中で30分ほど、「明日、福岡で会って話そう」などと思いとどまるよう試みたが、「日本の柔らかいマウンドで投げるのはムリ」「期待に応えられなかったことは心からおわびする」と取り付く島なし。

その日の札幌は晴天、桜満開、春の陽気に満ち満ちていたが、ペニーとの通話を終え、暗澹(あんたん)たる気分だったわたしに、北海道の大自然を愛でる余裕はまったくなかった。それにしても、良い状態のペニーが日本で投げる姿、一度は見たかったなあ。

■小林至(こばやし・いたる) 桜美林大学教授、博士(スポーツ科学)。1968年1月30日生まれ。東大から1991年ドラフト8位で千葉ロッテに指名され、史上3人目の東大卒プロ野球選手となる。退団後に7年間アメリカに在住し、その間、コロンビア大学で経営学修士号(MBA)を取得。2005年から14年までソフトバンク球団取締役を兼任。

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