完売御礼弾や! ゴールデンウイーク(GW)真っただ中の3日に甲子園で開催される阪神-ヤクルトの入場チケットが前売りの段階で完売していることが2日、分かった。3年ぶりの超満員が確実となり、佐藤輝明内野手(23)は虎党への感謝の活躍を約束。燕に3連勝すれば、今季最長の連勝は「9」になる。ファンの応援を背に、開幕9連敗の悪夢も振り払う!
コロナ禍前の2019年シーズンまでは当たり前だった光景が戻ってくる。3日のヤクルト戦はチケット完売。甲子園のスタンドが3年ぶりにお客さんで埋め尽くされる。超満員の甲子園でプレーするのは初めての佐藤輝は胸を躍らせた。
「楽しみですね」
新人だった昨年のGW期間中は新型コロナの再拡大で、甲子園のある兵庫県は緊急事態宣言が発出中。無観客で開催された。初めて4番で起用された5月2日の広島戦。チームを勝利に呼び込む満塁アーチを放つも…拍手も歓声もない中でダイヤモンドを一周した。
今年は違う。満員のスタンドから大きな拍手を受けながら本塁打の余韻に浸れる。「スコアラーやコーチの方と話し合いながら今年はできている」と手応え十分で、本塁打7本はリーグ2位タイ、17打点は同4位タイ。2年目のジンクスとは無縁の活躍が続く。お客さんが多ければ多いほど燃える。それが虎の主砲だ。
開幕前日の3月24日、佐藤輝は3年ぶりに入場制限が撤廃されることに「すごく盛り上がると思うので、楽しみです」と期待をふくらませていた。少年時代、甲子園の右翼席から見ていた、空席がないスタンドのイメージを描いた。だが、チームは開幕からセ・リーグワーストを更新する9連敗。ファンを失望させ、未勝利で迎えた4月5日の甲子園開幕戦(対DeNA)の観衆は3万7408人にとどまった。