英石油大手BPが3日発表した2022年1~3月期決算は、最終損益が203億8400万ドル(2兆6500億円)の赤字に転落した。前年同期は46億6700万ドルの黒字だった。ウクライナに侵攻したロシアからの事業撤退を巡り、税引き前ベースで255億ドルの損失を計上した。
BPは2月、19・75%保有するロシアの石油大手ロスネフチの全株式を売却することを決定。ロスネフチとの合弁事業も終えると発表していた。会計上の処理として、ロスネフチ株の価値をゼロに切り下げた。
ルーニー最高経営責任者(CEO)は声明で「ウクライナでの悲劇的な出来事とエネルギー市場の変動に左右される中、顧客が必要とする信頼できるエネルギーの供給に重点を置いた」と表明した。(共同)