NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の第17話が3日、放送され、音楽教師の下地響子役を演じる女優、片桐はいりの怪演ぶりに視聴者の注目が集まった。
沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとそのきょうだいたちの姿を描く同作。主人公の比嘉暢子を女優の黒島結菜が演じ、その家族として仲間由紀恵、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が出演。語りをジョン・カビラが務める。なお、タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
ドラマは第4週「青春ナポリタン」(16~20話)が放送中。この日は、三女・歌子(上白石)の歌の才能を見抜いて彼女につきまとっていた下地がとうとう、比嘉家まで押しかける様子などが描かれた。
下地は歌子が通う高校の音楽教師で、目をつけた生徒を徹底的に指導する熱いタイプ。音楽を強烈に、こよなく愛している。一方の歌子は、歌が大好きだが恥ずかしがり屋で、家族以外の人前ではなかなか歌うことができなかった。そんな彼女は毎朝早く学校へ行き、誰もいない音楽教室でひとりで歌の練習をするのが日課になっていた。その姿を下地が目撃。歌子の美声に惚れ込み、以降、校内で歌子のことを追いかけまわすようになった。
逃げる歌子を下地が必死の形相で追い回す“ドタバタ劇”はすでに視聴者の間でおなじみとなっているが、この日はついに下地が歌子の家までやってきた。
暢子と歌子が自宅で会話していると突然、「ごめんください!比嘉歌子さんのお宅でしょうか」との甲高い声が響いた。ドアの隙間から覗くと、表には下地の姿が。歌子は暢子に「いないって言って」と伝えると、急いで戸棚の中に隠れた。