女優、有村架純(29)が7月スタートのTBS系主演ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(金曜後10・0)でパラリーガル(弁護士アシスタント)役に初挑戦することが2日、分かった。ダブル主演の中村倫也(35)が演じるクセのある弁護士との凸凹コンビで身近な珍トラブル解決に奔走。異色のリーガル・エンターテインメントの誕生だ。
有村が今夏、〝さえない女子〟役で新たな魅力を届ける。
「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は東大卒だが司法試験に4回落ちた崖っぷちのパラリーガル、石田(有村)と、高卒で司法試験に一発合格した弁護士、羽根岡(中村)のかみ合わないコンビが「コンビニでお釣りを多く受け取ったら訴えられた」など日常の珍トラブルとその人間模様に向き合う物語。大事件とは無縁な異色リーガル・エンターテインメント作品だ。
有村は2015年の「映画 ビリギャル」で金髪ギャル、1月公開の「前科者」では前科者の更生に尽力する保護司などさまざまな役を演じたが、パラリーガルは初めて。今回はせりふ量が多く、劇中では羽根岡を注意したり突っ込んだりと早口でまくしたてる演技にも挑戦。関係者は「今までの有村さんには、あまりない演技」と穏やかなイメージとのギャップに新鮮さを感じている。
地上波の連ドラ主演は20年10月期のフジテレビ系「姉ちゃんの恋人」以来。中村とは昨年4月期の日本テレビ系「コントが始まる」で共演しており、有村は「石子(石田の通称)のチャーミングさや無邪気さを、羽男(羽根岡の通称)さんとの掛け合いで、いろんな表情を見せながら表現できたら面白くなると思っています」と期待した。
一方、中村は記憶力は抜群だが、想定外の事態に弱く、型破りな天才弁護士に見られたいという複雑な心理をはらんだ〝難役〟で、「軽い気持ちで軽快に楽しめる作品になったら。頑張るぞ!」と気合十分。有村も「頑張ります!」と気持ちを合わせ、「凸凹コンビがどうかみ合っていくか、見守ってほしいです」と呼びかけた。
◆「いとおしい」コンビ 「石子と羽男-」はNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や映画「泥棒役者」などで知られる脚本家、西田征史氏のオリジナル作品。昨年10月期のTBS系「最愛」などで知られる今作の新井順子プロデューサーは、撮影の様子について「初日から2人の絶妙な掛け合いにワクワクしております。その姿はかわいいでもカッコいいでもなく『いとおしい』という表現がぴったりなコンビです」と説明した。