ハト害で「洗濯物も干せない」 コロナ禍に相談倍増

産経ニュース

自宅のベランダなどにハトが巣を作り、糞(ふん)などによる被害を訴える人が増えている。鳥害対策を専門に行う「日本鳩対策センター」によると、新型コロナウイルス禍を受けた在宅勤務の拡大で、被害に気付くケースも少なくない。ハトは帰巣本能が強く、巣を作ってからでは遅いという。春から初夏は繁殖のピークとされ、不在にしがちな大型連休が住みつくきっかけになる可能性もある。(本江希望)

高層からの眺望と静かな環境にひかれ、7年前に東京都台東区内のマンションの10階の部屋を購入した40代の女性会社員も「招かれざる客」に悩まされていた。ベランダの窓を開けると、防鳥ネットに覆われ、あちこちに所狭しと、剣山のようなハトよけグッズが並ぶ光景があった。

「ネットでハト対策について調べて、自分で取り付けた。これだけやっても、諦めずにやってくる。ハトでこんなに悩むことになるなんて」と肩を落とす。

マンションはハトが多い上野公園の近くにある。数年前からハトが来るようになり、新型コロナで在宅勤務が増えると、鳴き声や糞が気になるようになった。やがて糞の量も増え、ベランダで洗濯物を干すこともできなくなったという。

「早いときは、朝の6時から昼まで『ポーポー』と鳴いていて、飼っているネコも気になって落ち着かない。ベランダの洗濯機の裏に巣があるのを見つけたときは、ショックでしたね」

ハトは野生鳥獣として「鳥獣保護管理法」で保護されている。このため、許可なく捕獲したり、傷つけて駆除したり、卵やヒナのいる鳥の巣を撤去することは禁止されている。集合住宅の場合、管理会社が対応するケースもあるが、基本的には個人の負担で防鳥対策をしたり、業者に依頼したりする必要がある。

東京都の環境局自然環境部計画課によると、都に寄せられたハトに関する相談は、令和元年度は約200件だったが、コロナ禍の令和2年度は約500件、3年度は約700件に急増している。

ベランダにいるハトのつがい(日本鳩対策センター提供)

カラスについては、平成13年に都が対策プロジェクトチームを設置。トラップによる捕獲などで令和2年度までに累計23万羽を捕獲し、70%減少した実績があるが、都は「カラスは増えすぎて生活被害のほか、ほかの野鳥など生態系にも影響を与えるなど看過できない状況があったが、ハトについては、まだそこまでの状況ではない」と説明。ポスターでの餌やり防止の注意喚起や、業者の紹介、対策の普及啓発などを継続していくとしている。

ハトよけネットを製造するプラスチック加工会社「イノベックス」の担当者は「これまで目立たない商品だったが、コロナ前から3割ほど出荷量が増えた」と語る。ホームセンターでも防鳥ネットや長いトゲ状のシートなどが販売されており、コロナ後に売り上げを伸ばしているという。

鳥害対策を専門とする日本鳩対策センターにも、コロナ前と比べ、ハトに関する相談件数が8割増加した。同社によると、コロナで在宅勤務が増えたことから、ハトの存在や被害に気付きやすくなったことが大きいとし、ハトが減らない要因として、天敵となるカラスの減少や空き家の増加が考えられるという。

ハトに好まれやすいのは、公園や川など餌場が近くにある住宅や空き家などで、「ハトは暖かい場所を好むため、給湯器や洗濯機、物置の隙間などに入り込むことも多い」と話す。

ハトの糞は金属腐食のほか、感染症やアレルギーといった健康被害をもたらすリスクもある。ハトの被害レベルは、①休憩②待機③ねぐら④巣作り-の4段階あるといい、「ハトは帰巣本能が強く、巣への執着も強い。早い段階で気付いて追い払い、対策を行うことが重要」と訴えている。

  1. 「鎌倉殿の13人」5月22日OA第20話あらすじ 奥州へ逃れた義経を討つよう、頼朝から命じられた義時は…

  2. 「ちむどんどん」房子「まさかやー…」の意味、賢三との関係は?「恋人?」「東京の叔母さん?」

  3. 「ちむどんどん」次週予告に和彦の姿なし…落胆するファン続出?「どこ行った宮沢氷魚」

  4. 値上げしてもよいと思うもの 3位「おむつ」、2位「ビール」、圧倒的1位は?

  5. 内田理央のおっぱい写真にファン大興奮「一瞬ビビった」「萌え死んだ」