ロシア軍が一時迫ったウクライナの首都キーウ(キエフ)で1日、「ストップ・ザ・ウォー」と銘打ったフットサルのチャリティー大会が開催された。参加料は前線で戦うウクライナ軍に寄付される。ロシアの侵攻から2カ月。多くがスポーツから離れた生活を強いられたが、久しぶりに仲間と汗を流した参加者には笑顔も見られた。
キーウでは飲食店が営業を再開するなど徐々に市民生活が回復しつつあるが、ミサイル攻撃が市内外で続き、緊張が解けない状況が続いている。
キーウ近郊の激戦地イルピンで戦った軍人から成るチームも参加した。同チームを指導するエフヘニー・ザドロジニーさん(39)は「兵士の精神的、身体的なリハビリにスポーツは大切だ」と参加の理由を説明。メンバーの一人は攻撃の犠牲になったという。
参加料は1人100フリブナ(約430円)でキーウ州などから48チームが参加し、4月30日に試合が始まった。(共同)