プラ製スプーンなど有料化で「辞退」続出 新法施行から1カ月

産経ニュース
銀座コージーコーナーの店舗には、カトラリー類の有料化を説明する掲示がある=4月28日、東京都中央区(日野稚子撮影)
銀座コージーコーナーの店舗には、カトラリー類の有料化を説明する掲示がある=4月28日、東京都中央区(日野稚子撮影)

プラスチック資源循環促進法(プラ新法)の施行から1カ月が過ぎた。無償提供される使い捨て前提のプラ製品12品目について、客への声掛けなど使用の合理化が求められるようになった。プラ製スプーンやフォークなどを有料化した事業者では辞退者が続出している。資源価格上昇を受けて商品価格の値上げが相次ぐが、無償提供品の調達コストも増している。コストダウンの観点からも有料化が広がる可能性がある。

「『有料です』と伝えると、自宅で食べるのか『それなら結構です』と断る方がほとんどです」

ケーキ類やプリンなど洋菓子の製造販売を手掛ける銀座コージーコーナー(東京都中央区)の「銀座1丁目本店」の従業員はこう話す。同社はプラ新法施行日の4月1日、プラ製のスプーンとフォークを1本3円に有料化した。冒頭の店以外でも辞退者が相次ぎ、在庫は減らない状況だ。

同社がプラ関連品を有料化するのは2度目で、1度目は令和2年7月の容器包装リサイクル法に基づくレジ袋の有料義務化。3年8月時点で辞退率4割超、レジ袋は7割削減になった。

環境配慮と従来サービスの両立へ、プラ製から木製スプーンへの変更も検討した。だが、「(ケーキを)食べたときの口当たりが変わって食感が損なわれ、代替できない。手土産用途のためにもプラ製を維持し有料にする」(広報担当者)判断へと落ち着いた。

プラ新法では、スーパーやレストランなどの食品販売店に対し、客へ無償提供するプラ製スプーンなどの使用量削減への取り組みを求めている。年間5トンを超えれば削減目標の設定や実行計画が義務付けられる。

中華料理チェーン「餃子の王将」を運営する王将フードサービスは、3年度のバイオマス製スプーンとプラ製レンゲの年間使用量が出荷ベースで98トン(プラ含有量換算)。同法施行を機にスプーンなどの有料化に踏み切り、持ち帰り客は5円、宅配は10円にした。

レジ袋は商品特性や店舗の運営方式を踏まえ、環境配慮素材に変更して無料にしたが、「レジ袋有料化は削減効果が高い結果が出ている。今回は環境配慮のため有料化した」と広報担当者は狙いを話す。「4月から一部店舗では8割のお客さまが辞退する。有料化の効果は大きい」とし、今年度の使用量は前年度比82%削減され17トン(同)にまで減少すると見込む。

コンビニ業界でも3月、ファミリーマートが「(プラ製)フォークは将来的には配布終了」を宣言。都内10店のフォーク提供休止の実証実験を行い、結果を検証中だ。(日野稚子)

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