米誌タイム(電子版)は1日までに、ロシアによるウクライナ侵攻初日の2月24日、ロシア軍部隊がウクライナ大統領府への襲撃を2回試みたと、ゼレンスキー大統領や側近らへのインタビューに基づいて報じた。
記事によると、ゼレンスキー氏は同日の夜明け前、妻と共に子ども2人を起こして爆撃が始まったことを伝え、避難の準備をさせた。軍関係者は、同氏と家族の殺害や拘束を目的にロシア部隊がパラシュートで首都キーウ(キエフ)に降下したと報告した。
ウクライナ部隊とロシア部隊の戦闘は市街地だけでなく政府施設のある地区にも及んだ。大統領府では警護要員がゼレンスキー氏や側近らの銃や防弾チョッキを用意し、ロシア兵の襲撃に備えた。ベニヤ板などで出入り口をふさぎ、夜には明かりも消された。
米英両国からはポーランド東部などに亡命政府を置く案も出たが、ゼレンスキー氏の側近らで真剣に検討する者はいなかったとしている。(共同)