飲食店などの食事宅配を請け負う配達員のうち、仕事を始めて1年に満たない人が58・1%を占めることが2日、フリーランス協会の調査で分かった。就業開始2年未満に広げると86・3%に上り、新型コロナウイルス感染流行と重なる。同協会の平田麻莉代表理事は「事業者が急速に増えたこともあり、コロナ禍で減った収入の補塡(ほてん)や、単価の高いアルバイトとして広がった」と分析する。
食事宅配の就業期間が1年未満だった人を細かく見ると、6カ月以上1年未満が22・0%と最も多く、3カ月以上6カ月未満14・8%と続いた。1年以上2年未満とした人は28・2%だった。
1週間の平均稼働時間は、法定労働時間である「週40時間」未満の割合が78・8%で、1週間の平均報酬額は「1万~3万円未満」が29・4%で最も多かった。