大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)に臨む大関正代が29日、報道陣の電話取材に応じた。場所後に兄弟子の井筒親方(元関脇豊ノ島)の引退相撲が控えていることを踏まえ、「(自分の成績で)心配を掛けないようにしたい。優勝争いから遠ざかっているので、そろそろ参加したい」と抱負を述べた。
かど番だった先場所は初日から4連敗の苦しい展開だったが、途中から持ち直して9勝。終盤戦では優勝を争っていた高安、若隆景を相次いで破るなど存在感を示した。激動の15日間の後は「他の場所よりすごく脱力感があった」という。
先場所は新型コロナウイルスに感染したことによる調整遅れが響いた。今場所に向けては、25日の番付発表後から幕内豊山らと相撲を取る稽古を再開しており、「番数を多めに、稽古量を増やしていけたらと思う」と語った。