名古屋大出身で初のプロゴルファーとなったツアーデビュー戦の上田敦士(24)=フリー=が4アンダー66で回り、首位と5打差の9位と好スタートを切った。61で回ったアンソニー・クウェイル(27)=オーストラリア=がトップに立ち、前週ツアー初優勝した桂川有人(23)=国際スポーツ振興協会=は4打差の5位。石川遼(30)=CASIO=はイーブンパーの70で53位とやや出遅れた。
ド派手にツアーデビューを飾った。優等生にふさわしい百点満点の初陣。上田が一振りで、主役の座をつかみ取った。あっと驚く9位発進。今春、名大を卒業した異色プロの笑顔が輝いた。
「急に入ったんでびっくりしました。(バーディーを)一番取りたいホールだったので、手前につければいいなと思っていたら、入っちゃった。たまたまです」
打ち下ろしの1番(パー4)。残り95ヤードの2打目を58度のウエッジで直接放り込んだ。プロ3年目でつかんだ初のツアー出場。そのスタートホールでいきなりのイーグルだ。離れ業で勢いをつけ、バーディーも4つ(2ボギー)奪って4アンダー。理想のゴルファーという元賞金王の藤田寛之、桑原克典のベテラン2人とのラウンドにも臆するところはなかった。