ウラジーミル・プーチン大統領率いるロシアの暴走が加速している。ウクライナ東部や南部での侵攻を強めているうえ、ウクライナ南西部と隣接するモルドバの親ロシア派支配地域では不審な爆発が連続で発生した。同地域に駐留するロシア部隊をウクライナ侵攻に参戦させようとしているとの見方がある。プーチン氏は改めて「核攻撃」をチラつかせた。
ロシアは27日、ウクライナ南部の制圧地域で、一方的に新たな「首長」を任命するなど、支配強化を進めている。南東部マリウポリでも攻撃を激化させており、市幹部は多数の市民が避難するアゾフスタリ製鉄所で「空爆が収まらない」と通信アプリに投稿している。
こうしたなか、モルドバ東部では、不審な爆発が連続している。
親ロシア派支配地域「沿ドニエストル共和国」の中心都市ティラスポリでは、治安機関庁舎で25日、複数の爆発が起き、翌26日にはラジオ電波塔が破壊された。